〈記事内に広告を含みます。〉
介護施設っていろいろあるけど違いがイマイチ分からない‥自分にはどんな施設がむいてるの?
介護施設によって人員配置や夜勤の有無が違います。給料も含めバッチリ解説するので、自分にピッタリの職場を選んでみましょう。
介護施設は種類によって看護師の配置や仕事内容に違いがあります。
看護師の配置人数が多い方が医療ケアが多くなり医療度が高いです。
給料面では夜勤があるところを選べば夜勤手当の分、高給になります。
看護師が働ける主な高齢者介護施設はこちらの6種類です。(⑤⑥は求人少なめ。)
(介護施設6種類一覧)
介護施設の特徴に合わせて、あなたの希望に合う介護施設を選んでみましょう。
- 給料を重視したい方‥老健、特養、有料老人ホーム
- 日勤のみで、入居者と長期に渡って関わりたい方‥特養、有料老人ホーム、サ高住、グループホーム
- 介護度の低い方の健康管理をしたい方‥サ高住、住宅型老人ホーム
- 様々なステージの入居者に質の高いケアがしたい方‥有料老人ホーム
- 多職種との連携があり、メリハリのある働き方がしたい方‥老健
- 認知症に特化して少人数と関わりたい方‥グループホーム
- 医療ケアが多めでターミナルケアにも対応したい方‥介護医療院
具体的な転職活動が知りたい方は失敗しない施設看護師への転職6STEPの記事を読んでみて下さいね。
あまり知られてないけど10月は1年で最も求人が増える時期!
今から行動して好条件の求人情報を逃さないのが重要だよ。
求人数が多い【看護roo!】に登録しておくだけで差がでちゃう。
「昔、使ってたけど連絡先が分からない‥」という時も登録し直せばOKだよ。
心身ともに限界になった時は転職サイトに登録する気力までなくなります‥。
今のうちに登録だけしておいて、いつでも相談できる状況にしておくのが本当に大切です。
求人チェックをするだけでも自分の可能性が広がりますよ。
私が実際に使っておすすめできる、看護師転職サイト神ランキングはこちらで紹介しています。
タップできるもくじ
①特別養護老人ホーム(特養)
特養からの入院、ありますね~
介護度は高く医療ケアは少なめ、なのが特養です。
治療が必要になった場合は、入院になる事が多いですよ。
特養の特徴
特養では介護や見守りが必要な為、自宅での生活が困難な方が入居対象です。
6施設の中で最も待機期間が長く、入居待ちが数ヶ月から数年になる事も。
入居期間には制限がないので、看護師は入居者と年単位でじっくり関わりますよ。
看取りに対応しているところも多いですが、夜間だと1フロアを介護職員1人で対応する事もあり、しっかりと看取りを行うのは難しいという現状もあります。
看護師の人数は「入居者30人あたり1人」と多くないです。
夜間も吸引が必要になるなど継続した医療ケアが必要になれば、医療度の高い施設へ転居を考えます。
そのため入居者は介護度が高く、寝たきりの方も多いですが、医療依存度は低めの方が多いです。
医師の配置があるため基本的にかかりつけ医の指示で対応し、必要に応じて点滴などをする場合もありますよ。
看護師の主な仕事内容
バイタルチェックなどの健康管理、服薬管理がメインになります。
経管栄養や吸引が必要な方は少なめです。
レクレーションをしたり、季節のイベントをして入居者さんとゆったり関わりますよ。
施設によってはオムツ交換や入浴介助などの介護業務も発生する事があります。
看護師の夜勤がある特養はほとんどなく、オンコールで対応します。
特養によっては看護師の負担を減らすため、オンコールなしで介護スタッフが対応するところもありますよ。
昔からある従来型の特養では4人部屋で効率的にケアが行われるという事も多いです。
しかし最近では個別ケアを重視した「新型特養」と呼ばれる、個室もあってユニットケアをしている特養が増えてきていますよ。
看護師のオンコールは、いつでも電話にでられる事、必要があれば出動する事を要求されます。
少人数でまわすので、負担は大きくなりやすいです。
特養によってオンコールの頻度やルールが違うので確認が必要ですよ。
特養についてはこちらの記事で詳しく説明しています。
特養の看護師の配置基準や役割は?【現役ナースが仕事内容を解説】
②介護老人保健施設(老健)
特養と老健、違いがイマイチ分からない‥
終の棲家の特養に対して、老健は在宅復帰を目標にしているのでリハビリがメインです。
日中は医師もいるので医療行為もありますよ。
老健の特徴
老健は状態が安定し退院はできても、すぐに自宅に帰ることが難しい高齢者が、在宅復帰にむけてリハビリや医療ケアをうけるために入る施設です。
リハビリ中心のため、寝たきりの方は少ない傾向にあります。
利用期間が3ヶ月と決まっているので、ほかの施設と比べて入居者とは短期間での関わりになりますよ。
老健では日中、医師が勤務しているので、必要な医療ケアを医師の指示のもと行います。
看護師の主な仕事内容
バイタルチェック、診察の補助、リハビリの補助、入退去前のカンファレンスなど、退院を目標とした支援が特徴です。
経管栄養、吸引、褥瘡処置、インスリン注射、点滴などの医療行為もあります。
排泄介助や入浴介助などの介護業務を手伝う事も多いです。
看護師の夜勤配置義務はありませんが、継続的な医療ケアを必要とする方も多く、約8割の老健で看護師が夜勤をしています。
自宅復帰を目標としていても、中にはターミナル期となりそのまま看取りになる方もおられますよ。
理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)のいずれかが「入居者100人あたり1人」配置されており、多職種との連携も必要となります。
老健の入所期間は3ヶ月と決まっています。
しかし在宅看護が難しく、そのまま入居が延長されたり、別の老健へうつる方も多いです。
また、夜勤がある分、老健は看護師の給料が高い傾向にありますよ。
登録後も利用料は一切ナシ
/介護施設求人が最大級!\
③介護医療院
介護医療院って初めて聞いた!
療養型施設の代わりが介護医療院です。
医療ケアを受けながら、生活の場としても過ごせるようにされていますよ。
介護医療院の特徴
2017年に廃止された介護療養型医療施設に代わり、2018年に法定化された比較的新しい介護施設が介護医療院です。
寝たきりで会話もできない方が多く、日々の処置に追われ回復していく方は少ない…というのが今までの療養型でした。
介護医療院は入居者の尊厳を大切にする生活施設としての機能もあわせもった、長期療養の場となっています。
リハビリを行うPT、OT、STのために機能訓練室がありますよ。
談話室、食堂、浴室、レクリエーションルームなども必ず設置されるようになっています。
生活の場として個別性ケアが重視されるとともにターミナルケアにも対応しており、多岐にわたる援助が必要となっています。
看護師の主な仕事内容
日常的な医学管理を主とし、バイタルチェックや点滴、経管栄養、吸引、褥瘡処置、インシュリン注射などを継続して行いますよ。
ターミナルケアや看取りにも対応しています。
介護医療院は2つの分類があります
対象: 重篤な身体疾患や合併症をもつ認知症高齢者など
介護施設の中で医師の数が最も多く、「入居者48人あたり1人(1施設で3人)」。
医師の宿直もあり、医療ケアを必要とされている方が多く入所しています。
看護師の配置はⅡ型と同じです。
対象:Ⅰ型と比べ、病状が比較的安定した方
医師の配置基準は老健と同じですが、看護師の配置は「入居者6人あたり1人」で老健より多いです。
医師の宿直の配置基準はありません。
※「介護療養型医療施設(介護療養病床)」は2024年3月までに「介護医療院」へ転換するか、廃止されることになります。
療養型から転換した所も多く、対応に追われている所も多いですが、今後も看護師の需要は高い施設です。
有料老人ホームは3種類もある?
老人ホームってたくさん種類があるの?
有料老人ホームは「健康型」「住宅型」「介護付き」の3種類に分けられます。
看護師の配置義務があるのは「介護付き」のみです。
- 健康型老人ホーム‥自立した高齢者向け。介護が必要になったり認知症になった場合は、退居となる場合があり、件数は少ない。
- 住宅型老人ホーム‥老人ホームの約6割を占め、食事や掃除などの生活サービスが受けられる。介護や看護が必要な場合は、外部から訪問看護などを利用する。
- 介護付き有料老人ホーム‥介護施設内で生活サービス・介護サービスが受けられるため、看護師の求人が最も多い。
介護付き有料老人ホームについてさらに詳しく説明しますね。
④介護付き有料老人ホーム
ひーこさんはこの「介護付き有料老人ホーム」で働いているんですね。
そうなんです!有料老人ホームは施設ごとに特徴も様々で、手厚く対応できるのが魅力です。
利用者の定員数は約48万と多く、24時間看護師が勤務している所も増えてきていますよ。
介護付き有料老人ホームの特徴
医師の配置はなく、かかりつけ医の訪問診療などで対応します。
看護師の配置は特養と同じで多くありません。
約8割の施設で日勤のみ看護師がいて、夜間は介護職員が勤務します。
医療的な相談が必要な場合は、緊急受診するか看護師がオンコールでサポートしますよ。
最近は医療ケアも受けながら生活も充実させたいという方も多く、24時間看護師が勤務する施設が増加傾向にあります。
看護師の主な仕事内容
入居者の健康管理を目的としてて、バイタルチェックや記録、服薬管理、受診対応などを行います。
医療ケアを充実させている有料老人ホームでは経管栄養や吸引をしますが、その分介護スタッフへのサポート業務は少ないです。
多くの施設で看取りも対応しています。
介護付き有料老人ホームでの医療行為やタイムスケジュールなどさらに詳しい仕事内容についてはこちらで解説していますよ。
有料老人ホーム看護師の役割と仕事内容【医療行為はどれくらい?】
介護付き有料老人ホームと特養は配置基準が似ています。
違いとしては費用と待機期間です。
有料老人ホームの方が費用が高い分、介護職員を手厚く配置していたり、元気な方も受け入れたり、よりサービスが充実していますよ。
⑤サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
サ高住って名前は聞くけど‥どんな施設なのかな?
サ高住は安否確認つきの賃貸住宅です。
医療ケアが必要な場合は、訪問看護として介入します。
サ高住では軽介護度の高齢者がバリアフリーの住宅で自由度の高い生活が送れます。
介護士などが24時間勤務しているところが多く、安否確認と生活相談のサービスが受けられますよ。
食事の提供や、介護サービスを受けたい場合は追加料金で選択します。
介護保険を利用して、訪問介護や看護を受けられますが、介護度が高くなったり、継続した医療ケアが必要になると転居の必要性がでます。
看護師の配置基準はありませんが、体調管理に加えて、創傷処置やストマケアなどで日勤のみ看護師が勤務しているところもありますよ。
⑥グループホーム
グループホームは認知症の方が利用するんですよね。
その通りです!認知症の方が少人数で共同生活をします。
認知症の診断を受けた、要支援2または要介護1以上の高齢者が入所できるのがグループホームです。
グループホームでは1ユニット5~9人の少人数で共同生活を送ります。
入居者は家事や掃除などの役割分担をしたり、地域住民と交流したりしながら生活を送ります。
できることは入居者自身にしてもらい、できないところをスタッフがサポートすることで、できる限り認知症の進行を防げるような関わりをします。
看護師の配置基準はありませんが、医療ケアを必要とする認知症高齢者も増加しており、事業所によっては看護師が働いている所もあります。
グループホームでの看護師の仕事は主に経管栄養と体調管理です。
また入居者が穏やかな時間を過ごせるよう介護士と協力してサポートする必要があります。
施設看護師の給料は高い?
施設ナースはやっぱり給料下がるよね‥
ボーナスは病院より低い傾向にあります‥。
でも優良求人に当たれば病院より高い給料の所もありますよ。
(看護師の給料一覧)
月給 | ボーナス | 年収 | |
有料老人 ホーム | 25~35万 | 45~70万 | 380~500万 |
介護老人 福祉施設 (特養) | 23~34万 | 40~90万 | 350~500万 |
介護老人 保健施設 (老健) | 27~38万 | 60~95万 | 370~540万 |
介護医療院 | 23~32万 | データなし | 350~490万 |
病院 | 28~38万 | 45~110万 | 350~550万 |
全職種平均 (女性) | 31.8万 | 62.8万 | 381.9万 |
結論から言うと、老健が1番給料が高い傾向にあります。
これはほとんどの老健に夜勤があるためです。
夜勤手当も含んだ額になるので、夜勤がない介護施設は低めになります。
有料老人ホームや特養もわずかな金額差となっているので、夜勤のある有料老人ホームを選べば給料も上がります。
給料は勤務地域や勤続年数、職場によっても差がでるので、金額の幅も広いです。
病院と比べ、介護施設の方がやや低めの給料になりますが、全職種の女性の平均年収と比べると高めの給料となっています。
夜勤手当や残業で給料はどれくらい変わる?
介護施設の看護師の夜勤手当の相場は2交代で1回7000円~10000円ほどになります。
看護師の夜勤がある施設の正社員なら月に4~7回程度の夜勤をすると3~5万ほど月給が高くなります。
時間外は1時間あたり1500円~2200円ほどなので月に10時間、残業手当がつけば1.5~2万ほど給料が高くなります。
賃上げや退職金は?
介護施設でも賃上げしているところが多いです。
令和2年度のデータによると、介護施設の約6~8割は実際に給料の賃上げをしています。
政府の方針でも看護師や介護士、保育士の賃上げが推進されているので、今後も賃上げは期待できると思います。
【私の給料も公開】介護施設の年収で高給なのはココ!賃上げや退職金は?の記事でさらに詳しく解説していますよ。
介護施設に特化した無料転職サイトは?
施設ナースの給料、思っていたより良かった!
ストレスが少なくてプライベートも充実できるのは嬉しすぎる!
給料を考えるなら求人選びは超重要です!
でも自分1人ではかなり大変‥そんな時は無料の転職サイトを利用できますよ。
介護施設の求人が多い転職サイトをランキングにしました。
2~3社、複数登録することで、より良い求人を選べますよ。
\看護師転職サイト比較表/
スクロールしてみてね➡
もっと詳しく知りたい方へ転職サイトランキングでも紹介しています。
転職に成功した看護師の7割が2~3社、複数登録してたみたい!
転職サイトによって紹介される求人も違うから理想の職場に出会えるチャンスがアップするかも。
担当者には当たりハズレがあるから、比べてみて信頼できる担当者をみつけたいな…。
転職サイトに登録したからといって、必ず転職する必要はありません。
無料で情報を教えてもらえるし、転職に失敗しにくくなるので利用する看護師が多いんです。
サクッと情報収集なら1つだけ登録、本気で転職なら複数登録がおススメです。
まとめ
看護師の求人が多い6施設とその給料について紹介しました。
- 給料を重視したい方‥老健、特養、介護付き有料老人ホーム
- 日勤のみで、入居者と長期に渡って関わりたい方‥特養、有料老人ホーム、サ高住、グループホーム
- 介護度の低い方の健康管理をしたい方‥サ高住、住宅型老人ホーム
- 様々なステージの入居者に質の高いケアがしたい方‥介護付き有料老人ホーム
- 多職種との連携があり、メリハリのある働き方がしたい方‥老健
- 認知症に特化して少人数と関わりがしたい方‥グループホーム
- 医療ケアが多めでターミナルケアにも対応したい方‥介護医療院
高齢化がすすむ中、病院以外での受け皿として様々な介護施設が増えてきています。
それぞれの特徴を知って、自分の理想の働き方に近い働き方を考えてみましょう。
「介護施設で働いてみたい!」という方は失敗しない施設看護師への転職6STEPの記事でまとめているのでチェックしてみて下さいね。
失敗しない施設看護師への転職6STEP【図解で分かりやすく説明】
介護施設ってこんなに違いがあったんだね。
私に合ってるところがみつかるといいな~。
施設ナースの魅力に気づいて下さったら嬉しいです。
あなたらしくの働ける、理想の職場がみつかるよう応援しています!